コンクリート構造物は年数の経過とともに劣化が進みます。また、地震による外力を受けることによっても耐力低下を起こしてしまいます。人と同じで構造物も定期的に健康診断(点検)をし、悪いところが見つかった場合、治療(補修)をしていかなければ、長期的に使用することができなくなってしまいます。その治療(補修)方法のひとつがIPH工法です。
従来の注入工法では表層部のひび割れに樹脂を注入する、雨水侵入防止を目的とした補修工法ですが、本工法はコンクリートの内部から健全化することを目的とした工法です。微細なひび割れや空隙に樹脂を充填することができ、構造物の「強度回復」「長寿命化」につながります。
土木学会では技術評価を得ており、2012年には工法として特許も取得しています。