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IPH工法
IPH REPAIR METHOD

IPH工法(内圧充填接合補強)
IPH REPAIR METHOD
経年劣化や地震などにより傷んだコンクリート構造物の
「強度回復」「長寿命化」実現する技術です。
IPH工法(内圧充填接合補強)
I
Inside
(インサイド)
P
Pressure
(プレッシャー)
H
Hardening
(ハードニング)

 コンクリート構造物は年数の経過とともに劣化が進みます。また、地震を受けることによっても耐力低下を起こしてしまいます。人と同じで構造物も定期的に健康診断(点検)をし、悪いところが見つかった場合、治療(補修)をしていかなければ、長期的に使用することができなくなってしまいます。その治療(補修)方法のひとつがIPH工法です。
 従来の注入工法では表層部のひび割れに樹脂充填する、雨水侵入防止を目的とした補修工法ですが、本工法はコンクリートの内部から健全化することを目的とした工法です。微細なひび割れや空隙に樹脂を充填することができ、構造物の「強度回復」「長寿命化」につながります。
土木学会では技術評価を得ており、2012年には工法として特許も取得しています。

IPH工法の特長
● 空気と樹脂の置換
 地球上には空気があり、もちろんコンクリート内部にも存在します。表面のひび割れから押し込む注入をすると押し戻す力が働き、ひび割れ奥まで充填することができません。
 本工法は、注入位置に穴をあけ、空気を抜き取る作用を持つ注入器(IPHカプセル)を使用し注入することで、コンクリート内部に存在する空気を樹脂に置き換えることができます。
注入開始前
注入開始時
注入完了後
● 高密度充填
 本工法は、注入を開始した一瞬のうちにコンクリート内部の空気を抜き取ることで、負圧の状態を作り出し、超低圧で注入することで、流動性の高いエポキシ樹脂を高密度・高深度にごく微細なひび割れまで充填が可能となります。
 計測実績からは0.01mm程度の微細なひび割れまで充填されています。
● 強度回復・耐久性向上
 高密度に充填ができることから、圧縮強度及びコンクリートと鉄筋の付着強度が回復し、耐久性の向上も期待できるため、構造物の長寿命化につながります。
 本工法施工後の部材の力学的性能の向上は、実際の現場や大学実験によって確認されており、建設当初の設計強度の回復、さらには向上も期待できる技術であると土木学会で評価されています。
 また、欠損部補修後に注入を行うことで既存躯体部と補修部を一体化させ、再剥落の防止対策となります。
IPH補修前
IPH施工中
載荷試験機
● 鉄筋防錆・中性化抑制
 注入により鉄筋に沿って樹脂が拡がり、鉄筋に対し被膜を作ることにより防錆効果を高めることができます。
 また、微細な空隙に充填されることから、空気、ガス、水分等のコンクリート内部への侵入を防ぎ、中性化や塩害などの劣化進行の抑制効果も期待できます。
● 経済性の向上・環境対策
 本工法の施工により、耐久性の向上が見込まれ、構造物の補修間隔を延ばすことができます。また、劣化部分に対しては削り落とすことなく、そのまま欠損部補修+注入を行うため、コンクリート廃棄物が減少し、施工費や工期が低減できます。
 注入器(IPHカプセル)本体は、転用可能で経済的です。また、本工法に使用する機材は低騒音・無粉塵・無振動の専用工具であり、施工者だけでなく周辺環境へも配慮しています。
道路・鉄道・空港等、多くの施設は供用しながら、施工をすることが可能です。
施工手順
FLOW
Step.1
下地処理(注入ポイントの選定)
劣化部・ひび割れ部をVDRダイヤモンド吸塵システムで研磨し、注入ポイントをマーキングします。
※欠損部がある場合は、成型補修(IPH#600)をします。
Step.2
穿孔 せんこう
注入ポイントを水循環式の専用機具(IPHミストダイヤ)で穴をあけます。
Step.3
台座取り付け
注入ポイントに専用台座(JP台座)を取り付けます。
Step.4
ひび割れシール
注入ポイント以外のひび割れ箇所は、樹脂漏れ防止のためシール材(ピックアップシール)で密封します。
Step.5
注入
専用注入器(IPHカプセル)を取り付け、樹脂(E-396H)を注入します。
Step.6
加圧硬化養生
注入器(IPHカプセル)を取り付けた状態で硬化養生を行います。
Step.7
注入器及び台座撤去
注入器、台座、シール材を撤去します。
Step.8
表面処理
VDRダイヤモンド吸塵システムで研磨し、下地処理(IPH#300)を行います。
硬化後、無機系通気型撥水塗材で塗装仕上げを行います。
施工事例
WORKS
木造住宅基礎(ひび割れ)
施工前(劣化状況)
施工完了
注入状況
発生原因:建築後45年の間に、小規模地震の被害や経年劣化によりひび割れが大きくなっていったと考えられる。
対処方法:調査により貫通ひび割れと判明し、内側に漏れ止めを行い、外側のひび割れから注入
経過観察:施工後2年目の点検では、異常は認められていない。
マンション大規模修繕(ひび割れ、外壁タイル浮き)
注入状況(タイル浮き)
注入状況(ひび割れ)
施工完了(外観)
発生箇所:梁やバルコニースラブ、開口部廻りにひび割れが発生。外壁タイルの浮きも点在。
対処方法:ひび割れ注入、タイル浮き接合注入
経過観察:施工4年後に外壁タイルについて、打音及び赤外線検査にて調査を行ったところ異常は認められていない。
トンネル補強(ひび割れ)
注入状況(ひび割れ)
注入状況(ひび割れ)
施工状況
発生原因:トンネル上部に空港滑走路があり、機体の離着陸による影響が考えられる。
対処方法:ひび割れ注入
橋梁補修(欠損部補修・断面接合注入)
施工前(劣化状況)
注入状況(断面接合)
施工完了
発生原因:ひび割れの発生により、水や二酸化炭素などの劣化因子が躯体内部に入り込み、鉄筋を膨潤させ、コンクリートを剥落させたと考えられる。
対処方法:鉄筋廻りの防錆処理を行い、欠損部の成型を行った後、断面接合注入
一般社団法人 IPH工法協会
IPH ASSOCIATION

2014年6月、SGエンジニアリング株式会社が開発した「IPH工法」の技術者・技能者の育成、及び、当工法の健全な普及・発展を目的とした「一般社団法人 IPH工法協会」を設立しました。